東北の子どもたちを応援、日本フィルの「東北の夢プロジェクト」が8月に公演

公益財団法人日本フィルハーモニー交響楽団は、東日本大震災の被災地への音楽支援活動「被災地に音楽を」の一環として、2019年から始めた「東北の夢プロジェクト」を今年も8月に岩手県と福島県で開催する。

「東北の夢プロジェクト」は、東北地方のさらなる復興支援を目的に、現地の子どもたちが取り組む郷土芸能や学校の文化活動の団体をオーケストラ公演の共演者として招き、ユニークで幅広い内容の公演を行うプロジェクトだ。事前に各団体を訪問してミニコンサートやワークショップ、レッスンなどの交流事業も実施し、オーケストラのメンバーと子どもたちの触れ合いを大切にしている。

8月5日に岩手県盛岡市のトーサイクラシックホール岩手で開催される「東北の夢プロジェクト2024 楽しいオーケストラin岩手」では、葛巻町立葛巻中学校の葛巻神楽「鶏舞」や、岩手県立4高校合同の「つながる」絆合唱団が共演する。

8月11日には福島県郡山市のけんしん郡山文化センターで「東北の夢プロジェクト2024 楽しいオーケストラin福島」を開催。請戸芸能保存会による請戸の田植踊や、田村市立船引中学校吹奏楽部が子どもたちのステージに登場する。

両公演とも指揮は永峰大輔、ピアノは上原彩子が務め、オーケストラ曲やピアノ独奏曲に加え、最後は出演者全員で「さんぽ」「ふるさと」「勇気100%」を演奏する。

チケットは全席指定で大人3,000円、子供(4歳~高校生以下)1,500円。岩手公演は5月20日、福島公演は5月14日から各プレイガイドで発売される。

日本フィルは2011年4月から「被災地に音楽を」の活動を続け、現在までに340回以上の活動を行ってきた。2018年にはこの活動が評価され、第16回後藤新平賞を受賞している。東北の子どもたちの笑顔を応援し、音楽を通じて地域内外の交流や沿岸の情報発信、新しい文化体験の機会を提供する「東北の夢プロジェクト」に、今年も注目が集まる。

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