パナソニック、有機ガラス製小便器を発売

パナソニック ハウジングソリューションズ株式会社は、2024年4月22日から有機ガラス系素材を使用した小便器「アラウーノ小便器」の受注を開始する。同時に、圧送ポンプを内蔵した「アラウーノV 圧送タイプ」も発売する。

この新製品の発売は、2024年4月から施行される働き方改革関連法により、物流業・建設業の時間外労働時間の上限が制限されることに対応するためだ。この法律の適用により、労働者の高齢化や人手不足によるサービスや品質の低下が進むことが懸念されている。そのため、定められた労働時間内で労働者の負担を軽減し、効率化を図ることが求められている。

また、SDGsや地球環境問題への意識から、サプライチェーン全体に対しても環境への配慮が求められている。パナソニック ハウジングソリューションズは、これらの課題を解決するために、有機ガラス系素材を使用した小便器を発売する。

有機ガラス系素材は、水族館の水槽や航空機の窓などにも使用されている素材で、細かい傷がつきにくい特性がある。アラウーノ小便器は、この素材を使用することで節水性能を実現し、環境負荷低減にも貢献する。また、汚れのたまりやすい継ぎ目や凹凸が少なく、お掃除の手間を軽減する。さらに、陶器製の小便器と比べて軽量であるため、配送・施工効率を向上させる。

新製品の「アラウーノ小便器」および「アラウーノV 圧送タイプ」は、ホワイト色で、希望小売価格は330,000円(税込・工事費別)となっている。