伊勢に分散型ホテル開業へ、歴史的まちなみ活用
バリューマネジメント株式会社は、2025年4月に三重県伊勢市に分散型ホテル「NIPPONIA HOTEL 伊勢河崎 商人町」を開業すると発表した。同ホテルは、伊勢神宮を擁する伊勢市への同社初の開業であり、市内初の分散型ホテルとなる。
伊勢市は日本の神都・心のふるさとと称され、京都や金沢に並ぶ歴史的価値を有している。一方で、人口減少や中心市街地の空洞化など、地方都市共通の課題を抱えている。ホテルの開業地である伊勢河崎は、かつて伊勢神宮参拝客で賑わった地域だが、現在は伝統的建造物の保全・活用による観光地としての魅力向上と経済活性化が期待されている。
同社は、伊勢河崎のまちなみ保存と課題解決を目的に、江戸~昭和期の蔵や商家6棟を改修・保全し、宿泊者にまち全体を回遊してもらう分散型ホテルを展開する。滞在を通して伊勢神宮と周辺の歴史・文化・暮らしを深く味わえるよう、様々なコンテンツを用意するという。
同社は2018年より全国で分散型ホテルを展開してきたパイオニアで、地域の歴史と文化を再発見し、特別な体験として提供している。歴史的建造物を忠実に修復し、現代のライフスタイルにも馴染む文化体験を演出。観光開発が途上の地域にも出店し、ホテル自体を旅の目的地とすることで新しい宿泊者を誘引し、持続的なまちづくり・観光モデルの実現に挑戦している。
【施設概要】
名称: NIPPONIA HOTEL 伊勢河崎 商人町
所在地: 三重県伊勢市河崎2丁目8-20 ほか
開業予定日: 2025年4月下旬(予定)
客室構成: 伊勢市河崎2丁目内に、フロント棟と客室、全6棟 8室 64.06㎡~120.08㎡