「メタパ®」OEM版、TOPPANが提供開始

TOPPANホールディングスのグループ会社、TOPPAN株式会社は、2024年3月14日から、企業独自のメタバースとして利用できるOEM版「Powered by Metapa」の提供を開始する。これは、同社が2021年12月より提供しているバーチャル店舗集約サービス「メタパ®」をベースにしたもので、企業の要望に合わせた機能を実装し、独自のメタバースとして公開することが可能となる。

これまでの「メタパ®」は定型の機能のみしか実装できなかったが、新たなOEM版の提供により、企業が独自で一からメタバースを作る際の研究開発への投資や運用ノウハウの課題を解決する。OEM版「Powered by Metapa」は、「メタパ®」の仕組みをベースにするため、安価で手軽にメタバースを構築することが可能となる。

OEM版の特長としては、企業が活用しているツールを連携させることが可能である。これにより、チャットボットや通話のようなオリジナル機能を実装したり、企業が既に利用している会員データベースやマーケティングオートメーションツールなどと接続したりすることができる。また、デザイン性も企業独自の意匠を凝らして製作することができるため、企業のブランドイメージを損なわずメタバース導入が可能となる。

また、OEM版では、「メタパ®」と同様に、アクセス数や商品/POP閲覧数、サイト遷移数のデータを収集でき、メタバース公開後のコンテンツ更新やイベントの効果測定に活用することが可能である。さらに、「メタパ®」と異なり、単独店舗型で構築されるため、店舗回遊などを除いた、より正確なデータ分析が可能となる。

初期費用は2,000万円から、月額費用は30万円からとなっている。TOPPANは、製造、小売、不動産、教育業界などに向けて本サービスを展開し、2026年までに関連受注含め約10億円の売上を目指している。

なお、本サービス採用の第一弾として、野村不動産株式会社のメタバース「PROUD METAVERSE SALON」が2024年3月14日よりオープンする。これは、お客さまのプライバシーを守りながら、スタッフとコミュニケーションを取れる機能が実装されており、野村不動産のマンションブランドである「プラウド」のCMの舞台となった部屋や、野村不動産グループ全体のサステナビリティの取り組みを体感できる空間など、様々なコンテンツが用意されている。