小売店向けAI接客「AI売り子」登場 Gateboxが開発、91言語対応

Gatebox株式会社は、小売店向けのAI接客サービス「AI売り子」を開発した。最新の生成AI「GPT-4o」の画像認識技術を活用し、客を認識して呼び込みを行ったり、91言語で商品を魅力的に紹介することで、店舗の販売促進とインバウンド対応に貢献するという。

近年、海外からの観光客数は年々増加しており、店舗では人手不足やインバウンド対応などの課題が深刻化している。その中でGateboxは、生成AIとキャラクターを活用することで、店舗の課題を解決しつつ、海外観光客に日本ならではの楽しい購買体験を提供できないかと考えて「AI売り子」を開発した。

「AI売り子」の特徴は3つある。1つ目は、カメラで客の性別・年代・服装などの特徴を認識し、可愛いキャラクターが客に合わせた呼び込みや商品紹介を行うことで、無機質な広告ではできない温かみのある接客を行うこと。

2つ目は、Microsoftの音声合成技術(TTS)を活用し、91の言語で話すことができること。各国の言語が書かれたカードをAI売り子に見せると、認識した国の言語に自動で切り替わり、商品を紹介する。

3つ目は、AI売り子が目の前の状況を見て様々な反応を返すこと。誰も人が通りかからないと悲しんだり、買った商品を見せると喜んだりと、様々な反応を楽しむことができる。

AI売り子は、タブレットを専用のデザインのボックスにセットすることで、客の目を惹きつけるディスプレイとして活用可能。ボックスのデザインや中のキャラクターは要望に合わせてカスタマイズすることができる。

AI売り子は月額2万円から利用可能で、サービスの利用のお見積りやご質問については、Gatebox公式サイトから問い合わせることができる。

Gateboxは、「Living with Characters」をビジョンに掲げ、キャラクターと暮らせる世界を実現するための製品を開発するメーカーだ。AIのキャラクターをホログラムのように召喚しコミュニケーションができるキャラクター召喚装置「Gatebox」や、デジタルフィギュア鑑賞用キット「デジタルフィギュアボックス」など、AI技術や3DCG技術を活用した製品を開発している。