SELFBOTのRAG技術が進化、画像認識精度が大幅に向上

SELF株式会社は、自社開発のコミュニケーションAIとOpenAI社のChatGPTを連携させた「SELFBOT」において、生成AIの実用性を高めるRAG(検索拡張生成)技術のアップデートを行った。これにより、さらに高度なデータ解析性能が実現し、生成AI+RAGのシステムをより幅広い用途に活用できるようになったという。

RAGの精度は開発会社によって大きく異なるが、SELFBOTは従来から高い精度で定評があった。今回のアップデートでは特に画像認識の精度が大幅に向上している。SELFBOTは文章構造解析によって文章を正確に分析・コンテキスト化する技術を有しているが、文章のみならず画像内の文字情報に対しても高い分析精度を実現した。

具体的には、OCRの技術と生成AIによる画像認識の両軸で解析することで、配置の複雑な文書やテキスト、認識しづらい表の内容なども正確に読み取ることが可能になった。これにより、画像の多いカタログやマニュアルなどの資料もRAGのリソースとして活用でき、共有・検索の効率化に貢献するという。

SELFBOTの操作は、管理画面でPDFファイルをドラッグするだけで簡単に高精度な解析が行える。ドキュメントやURLを自動学習させ、即座に回答に導ける次世代の高精度チャットボットとして、顧客対応にも社内対応にも利用可能だ。

SELFBOTの主な利点は、既存のドキュメントファイルやWebページのURLをアップロードするだけで、社内データと連携したAIチャットボットを構築できること、使いやすい管理画面で手軽に維持管理ができること、セキュリティ対策も万全なこと、参照リソースの表示や想定される入力文の提示など高いユーザービリティを備えていること、Microsoft TeamsやSlackをはじめ多様な環境で利用可能なことが挙げられる。