辻村深月の人気小説『傲慢と善良』がコミカライズ、第1巻が9月13日発売

人気作家・辻村深月の小説『傲慢と善良』が、漫画家・鶴谷香央理によってコミカライズされ、9月13日に第1巻が発売されることが明らかになった。

『傲慢と善良』は、婚約者が突然姿を消したことをきっかけに、主人公の西澤架が彼女の過去と向き合う物語。現代社会の生きづらさの根源に迫る、恋愛ミステリの傑作として知られている。原作小説は累計100万部を突破し、今月27日には映画公開も控えている話題作だ。

コミカライズを手がけるのは、『メタモルフォーゼの縁側』で知られる鶴谷香央理。同作では、少女漫画をきっかけに生まれた女子高生と老女の友情を繊細なタッチで描き、2019年の「このマンガがすごい!」オンナ編で1位を獲得した。今作でも登場人物の心の機微を、緻密な観察眼と丁寧な筆致で表現している。

単行本はA5判で刊行。巻末には、互いに作品のファンだったという鶴谷と辻村による特別対談も収録される。さらに発売の一週間後となる9月20日には、WEBコミックサイト「web TRIPPER」にて第6話が公開される予定だ。

鶴谷香央理にとっては、代表作『メタモルフォーゼの縁側』以来の新作となる『傲慢と善良』。原作の持つ深いテーマと、繊細な心理描写が注目を集めている。