大規模言語モデルを活用した画像分析レコメンドサービス「V-レコ」

シルバーエッグ・テクノロジーは、大規模言語モデル(LLM)を活用した画像分析レコメンドサービス「V-レコ」の提供を開始した。V-レコは、インターネットから収集した膨大な画像・テキスト情報をもとに、企業の商品画像データを解析し、ユーザーが閲覧中の商品に類似した商品をレコメンドする。

従来のレコメンドエンジンでは、新商品やロングテール商品に対するレコメンドが難しいという課題があったが、V-レコはこの問題を緩和し、より効果的なレコメンドを可能にする。V-レコは、単に画像の色や形の類似性だけでなく、画像が持つ意味や概念を理解し、適切な商品をレコメンドできるのが特徴だ。

V-レコとシルバーエッグ・テクノロジーの既存サービス「アイジェント・レコメンダー」を組み合わせることで、AIの「コールドスタート問題」の解決が容易になる。コールドスタート問題とは、AIシステムがまだ十分な情報を持たない新規ユーザーや新規商品に対してレコメンドが難しいという課題のことを指す。

V-レコの導入により、初回訪問ユーザーの関心に沿った商品をいち早くレコメンドし、閲覧・購買行動の活性化が期待できる。また、新商品やロングテール商品も、類似度の高い他の商品ページで積極的にレコメンドされるため、ユーザーに発見されやすくなる。

さらに、V-レコはアイジェント・レコメンダーの商品データベースと自動連携するため、個別設定なしに商品の分析・レコメンドが可能となり、サイト管理者の運用工数を削減できる。

シルバーエッグ・テクノロジーは、独自のパーソナライゼーション技術とAI技術を組み合わせたサービスを展開することで、ユーザー企業のさまざまな課題解決と事業支援に取り組んでいく方針だ。