AIでマーケ業務を自動化 、パーソルが「ゼロ化」提供

パーソルビジネスプロセスデザイン株式会社は、2024年9月11日より、業界初となるマーケティング業務のプロセスを改善し、生成AIなどによる圧倒的なパフォーマンスの向上と、広範囲にわたり”人”の工数ゼロを実現するサービス「マーケティングのゼロ化」の提供を開始すると発表した。

マーケティング活動において、多くの企業が「マーケティングを強化したい」「ノウハウが属人化している」「専門家を採用できない」「テクノロジーを活用して省力化・自動化したいが手法がわからない」「人件費がかかり過ぎている」「リソースが足りず分析結果を活かした最適なマーケティング活動ができていない」などの課題を抱えている。各業務でツールなどのテクノロジーを取り入れる企業が増加しているが、最適なマーケティング施策を実施するためには、いまだに”人”の判断や作業が必要で、抜本的な効率化や成果の創出につながっていない企業が多い。

「マーケティングのゼロ化」は、プロセスの改善と生成AIなど最適なテクノロジーの活用により、マーケティング業務において、人が行う確認業務以外の全てを自動化することで、圧倒的なパフォーマンスの向上、及びコスト削減を実現するサービスだ。20年間にわたるアウトソーシングビジネスにおいて、1600社以上の業務プロセスを改善してきた知見を活かし、専門のコンサルタントがマーケティング業務のプロセスを可視化し、不要な工程を特定するなどの整理と再設計を行う。その上で各業務プロセスに最適なAI等のテクノロジーやマーケティングツールの選定・導入までを支援することで業務効率化に貢献する。

また、これまで様々なAIを活用したサービスを提供してきたテクノロジーのスペシャリストが、生成AIやLLM(Large Language Models:大量のデータとディープラーニング技術によって構築された言語モデル)など最適なテクノロジーの選定から導入までを支援し、これまで”人”が実行していたマーケティング業務を自動化する。これにより、各段階における業務工数の削減に加え、”人”では成しえなかったレベルでのパフォーマンス向上や人件費等のコスト削減につなげられるとのこと。

例えば、コンテンツマーケティングにおける「特集ページ制作」業務のプロセスをゼロ化した場合、従来のプロセスではキーワード選定やコンテンツ制作などは”人”が対応しているため工数がかかっていたが、生成AIやLLMの技術を活用し一連のプロセスを自動化することで工数の削減につなげる。また、コンテンツの生成をAIの圧倒的な処理能力によってこれまでにないレベルで顧客ごとに細分化されたマーケティング施策の遂行が可能に。その結果、工数は従来の80時間から導入後2時間(97.5%削減)、納期は従来の2週間から導入後0.5日(96.4%短縮)となり、個別ターゲットに最適化されたコンテンツ提供による施策成果の向上が期待できるという。

工数と納期の削減状況
各ターゲットに対して最適なコンテンツを量産し提供
各プロセスをテクノロジーに置き換えた場合の一連の流れ

パーソルビジネスプロセスデザインは、第一弾となる今回の「マーケティングのゼロ化」を皮切りに、今後、「セールス」「採用」など他の領域にもサービスを展開し、「ゼロ化」シリーズを拡大していくことを予定している。