INDUSTRIAL-Xがプロンプト・Kを完全子会社化、XPaaSを加速

株式会社INDUSTRIAL-Xは2024年8月30日、ケイアイスター不動産株式会社の連結子会社であるCasa robotics株式会社と合意した株式譲渡契約の手続きを完了し、プロンプト・K株式会社の株式を100%取得して完全子会社化したと発表した。

INDUSTRIAL-Xは「日本の産業構造を変革する」をミッションに掲げ、企業や自治体のDX推進支援を行ってきた。一方、プロンプト・Kは時系列データベースを自社開発し、DX/IoTソリューションやサービスを構築するビジネスを展開している。INDUSTRIAL-Xは両社の事業シナジーが大きいと判断し、株式取得に至った。

これにより、INDUSTRIAL-Xは製造業、建設業、物流業などの事業領域において、各業界の事業会社と共に人や設備の稼働データ、CO2排出量データなどの様々なデータを蓄積する時系列データベースの実装とDX/IoTプラットフォーム構築まで行うことが可能になる。プラットフォームの構築のみならずサービス主体ともなり、産業界を変革していくためのエコシステムをトータルに推進していく方針だ。

また、プロンプト・Kの代表取締役CEO/CTOである天辰健一氏がINDUSTRIAL-Xの執行役員CTOに就任。プロンプト・Kは「株式会社PROMPT-X」へ社名変更する。

INDUSTRIAL-Xは、企業が事業モデルを変革するプロセスを体系化し、そのために必要なプロフェッショナルサービス、環境設定、ITサービスを提供する「XPaaS(Transformation Platform as a Service)」を確立する。具体的には、DXソリューションプラットフォームの提供、デジタルツインを活用した事業変革プラットフォームの構築、複数企業が参画可能な共同利用型プラットフォームの構築という3種類のプラットフォームサービスを展開する。

INDUSTRIAL-X代表取締役CEOの八子知礼氏は、「あらゆる産業において、新たなデジタル技術を利用してこれまでにないビジネスモデルを展開する新規参入者が登場している。自社の強みを持ちつつ業界課題も解決する未来型産業を目指し、共同利用型プラットフォームビジネスを加速していくことは、当社のミッションである『産業構造変革の実現』に不可欠だ」とコメントしている。