図書館員が選ぶ「こわいほん大賞」発表

日本出版販売株式会社(日販)は2024年9月2日、日販図書館選書センターが主催する「こわいほん大賞」の結果を発表した。この賞は、学校図書館で人気の高い怖い本に特化したもので、今回が初開催となる。

選書センターのコンシェルジュが選んだ92冊の候補作品を、「ぞわぞわ」「ひやひや」「びくっ」「どろどろ」の4つのカテゴリーに分類。全国の学校司書や公共図書館司書による投票の結果、各部門の大賞が決定した。

「ぞわぞわ部門」では、小峰書店刊『鬼遊び 鬼よぶわらべ歌』が1位に輝いた。昔を思わせるモチーフの怖さや、本格的な怖さが評価された。「ひやひや部門」1位は、偕成社刊『学校ななふしぎ』。子どもたちに人気の学校の怖い話が、イラストとともに楽しめる一冊だ。

「びくっ部門」では、岩崎書店刊『いるの いないの』が1位を獲得。読み聞かせると子どもたちが静まり返るほどの怖さで、大人になっても記憶に残る絵本として支持された。「どろどろ部門」1位は、飛鳥新社刊『変な家』。映画化もされた話題作で、中学校では予約数No.1を誇る。

「こわいほん大賞」の詳細は、日販図書館選書センターの公式サイトで確認できる。同センターでは、今回の受賞作を含む約3万冊の児童・生徒向け図書を常時取り揃え、図書館関係者に選書の機会を提供している。経験豊富なコンシェルジュが、それぞれのニーズに沿った選書をサポートしているのも特徴だ。

今後も選書センターでは、学校図書館を盛り立てることを目指し、様々な企画を開催していく予定とのことだ。