北海道イエロースターズ、美唄市と三者協定締結

北海道イエロースターズ、北海道美唄市、NPO法人美唄ブラックダイヤモンズの三者が、2024年8月27日に包括連携協定を締結した。この協定は、スポーツの普及振興や競技力向上、地域資源の活用による地域経済の発展、三者の課題解決や価値創造への取り組み、取り組み内容の広報などを目的としている。

北海道イエロースターズは、札幌市を拠点とするVリーグ所属の男子プロバレーボールチーム。2023-24シーズンではクラブ史上初のV2リーグ優勝を果たし、2024-25シーズンは東西カンファレンス制を導入したVリーグの東地区に所属する。一方、美唄ブラックダイヤモンズは、美唄市を拠点に独立リーグの北海道フロンティアリーグに所属するプロ野球球団だ。チーム名には、かつての美唄市の主要産業である炭鉱から産出した石炭の異名「黒いダイヤモンド」と、選手の成長を重ねる意味が込められている。

三者は、お互いが有するリソースを活用しながら、関係人口の増加や知名度向上を図り、青少年のスポーツ活動支援、地域経済の活性化に取り組む。北海道イエロースターズの平野龍一代表取締役は、「女性ファンが多く、推し活的要素が強いチーム」と述べ、ブラックダイヤモンズとのコラボレーションによって、ファンの経済活動や美唄市の知名度向上につなげられると期待を寄せた。また、美唄市の桜井恒市長は、「それぞれ地域に密着したチームが、地域にあるスポーツ振興、観光振興など様々な課題を三者のリソースを集合することによって解決していこうというもの」と述べ、市民や北海道の子どもたちにとって有意義なものにしていきたいと語った。

この協定は、自治体と複数の異なる競技のスポーツチームが連携するという新しい取り組みであり、地域の課題解決や価値創造に向けた先進的な事例として注目される。