JR東日本が新型ホームドア導入、保守作業の省力化・効率化へ

JR東日本は、2024年8月20日、お客様と列車との接触や線路への転落を防止するため、2031年度末までに東京圏在来線の主要路線330駅758番線にホームドアを導入する目標を掲げていることを発表した。

ホームドア整備の促進を目的として、新型の「スリットフレームホームドア」の開発が完了し、導入の目途がついたことから、2024年度下期より従来型のホームドアの後継機として導入するという。今後も継続して、より安全な駅ホームの実現に向けて、整備目標の完遂を目指すとしている。

スリットフレームホームドアは、従来型のホームドアと同様の形状により安全性を維持しつつ、扉や戸袋をスリット化して風が抜ける構造とすることでホームおよびホームドア支持部の風圧影響を従来型から約40%軽減し、ホームの補強工事など設置工事の簡素化が期待できるとのこと。また、据付構造や制御システムについて従来型のホームドアと互換性を持たせており、従来型と組み合わせて使用することや、工事設計・施工の効率化が期待できるという。

さらに、メンテナンス周期の延長や削減を実現する保守性に優れた部品や機構を新規採用することで、メンテナンス性が向上し、保守作業の省力化・効率化が期待できるとしている。

設置予定駅は、2024年度に南武線分倍河原駅(1・2番線)、登戸駅(2番線)で、以降、順次導入予定。詳細な使用開始時期は決まり次第、駅のポスターなどでお知らせするとのことだ。

JR東日本では、駅やホームの特徴を踏まえ、最適なホームドアの整備を推進していくとしている。