ExaMDとEPNextSが提携、デジタルヘルスサービス開発へ

株式会社ExaMDは、EPSホールディングス株式会社の傘下にある株式会社EPNextSと業務提携契約を締結した。ExaMDとEPNextSは、それぞれの専門知識を活かし、AIバイオマーカーを用いた革新的なデジタルヘルスサービスの開発と普及に取り組む。

現在、日本国内ではAIを活用したプログラム医療機器(SaMD)や臨床エビデンスに基づいた健康アプリの開発・普及が遅れている一方で、こうしたデジタルヘルスサービスへの社会的ニーズは高まっている。そこで、医薬品開発支援やデジタルヘルスサービスの開発に実績のあるEPNextSと提携することで、消費者が安心して利用できるアプリやソフトウェアサービスの開発や社会実装の迅速化を図る。

ExaMDは、親会社である株式会社エクサウィザーズから健康・医療領域のマルチモーダルAIプロダクト・サービスに関する事業を継承し、2024年2月に設立された。会話音声AIを活用した認知症診断支援のプログラム医療機器(SaMD)や、認知機能測定ソフトウェア(Non-SaMD)などの開発を進めている。今後は、製造販売業の業許可取得や臨床試験の実施機能、通信流通機能などを構築し、マルチモーダルデータから健康状態や健康リスクを検知・予測するAIバイオマーカーを活用した新しいサービスの開発・販売を行う予定だ。

EPSグループは、ヘルスケア領域で新たなソリューションを創出するEPNextS、その子会社でCRO事業を手掛けるイーピーエス株式会社などから構成されている。イーピーエスは国内最大手のCROとして、開発戦略の立案から臨床試験の実施まで、国内治験および国際共同治験の業務支援やシステム開発支援を行っている。また、イーピーエスの子会社である株式会社EPメディエイトは、医療機器等の迅速な上市を支援しており、医療機器等の開発支援事業は国内最大級の規模を誇る。

この提携により、ExaMDとEPNextSは、それぞれの強みを生かしながら、AIバイオマーカーを活用した革新的なデジタルヘルスサービスの開発と普及に取り組んでいく。こうした取り組みによって、医療市場だけでなく健康市場も含めて新たな市場の形成や開拓が期待される。