アップサイクルな取り組みで誕生、カルビー「ミーノ」に合うコラボビール「飲んでミーノ」

埼玉県川越市に本社を置く株式会社協同商事のコエドブルワリーは、サステナブルなクラフトビールの製造に取り組んでいる。同社は、有機農作物の栽培から廃棄物の再利用に至るまでの循環型エコシステムを構築し、環境に配慮したビール造りを行っている。

コエドブルワリーの代表取締役社長である朝霧重治氏は、「ビール界では、オーツ麦は何百年もの間、特に英国のスコットランドやヨークシャー地方で醸造に使用されてきました。オーツ麦を使うことでクリーミーで滑らかな舌触りが楽しめます」と述べている。同社は、日本を代表する菓子メーカーであるカルビー株式会社とコラボレーションし、カルビーの「フルグラ」の製造過程で規格外となったオーツ麦を活用した「飲んでミーノ(Mellow IPA)」を開発した。

朝霧氏は、「アップサイクルやリサイクルのプロジェクトにおいて大切なことは、原材料としての適性と経済合理性の両立であると私たちは考えています」と述べ、規格外の原材料を有効活用することの重要性を強調している。実際に、コエドブルワリーの原点である「紅赤-Beniaka-」は、規格外のさつま芋を使用したアンバーエールであり、持続可能な方法で「もったいない」を展開する取り組みの一つである。

一方、カルビー株式会社の代表取締役社長兼CEO、江原信氏は、「未利用の食糧資源を活用する」という考えに基づき、これまで多くの商品を発売してきたと述べている。例えば、「サッポロポテト」や「ポテトチップス」は、主にでんぷんとして消費されていたじゃがいもを丸ごと使用し、おいしいスナック菓子に変えたものである。さらに、ポテトチップスの規格に合わないじゃがいもを活用することで生まれた「じゃがりこ」もその一例だ。

今回のコラボレーションにより生まれた「飲んでミーノ」は、まさにカルビーとコエドブルワリーの理念が融合した商品であり、サステナブルな取り組みの象徴と言える。両社は、未利用の食糧資源を活用し、おいしさと楽しさを創造することで、人々の健やかな暮らしへの貢献を目指している。

valvix

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