不動産のプロに聞いた、2024年上半期で人気の住宅設備ランキング

不動産情報サービスのアットホーム株式会社が、2024年1月から6月の間にマンションや一戸建ての購入を検討している顧客を担当した全国の同社加盟店を対象に実施した調査結果をもとに、『不動産のプロに聞いた!「2024年上半期 問合せが増えた設備~購入編~」ランキング』を発表した。

マンション編、一戸建て編ともに1位は「駐車場(近隣含む)」だった。不動産会社からは、マンションでは「車の台数が増えても対応できるように、マンション近くの月極駐車場やコインパーキングの需要が増えた」、一戸建てでは「車を2台以上持っているお客さまが増えた」「来客用の駐車スペースが欲しいと言うお客さまが増えた」といった声が寄せられた。

「マンション編」TOP10

マンション編の2位は「エレベーター」で、特に高齢者の購入時には必須条件とのこと。3位の「宅配ボックス」は、共働き世帯の増加に伴うインターネットショッピングの利用増加や、箱数の多さが人気の理由として挙げられた。

「一戸建て編」TOP10

一戸建て編の2位は「トイレ2カ所以上」で、世帯人数が多い場合の混雑回避において人気が高い。3位の「システムキッチン」は、家事の負担軽減と動線の良さが評価されている。

不動産のプロからは、立地や向きを重視してリフォームを前提に探す人が多いことや、電動自転車用の駐輪場や電気自動車の充電設備への関心の高まりなどが指摘された。また、設備の設置可否や費用については事前の確認が必要とのアドバイスも。

物価や人件費高騰の影響でリフォーム費用は多めに見積もることや、洗面台や照明器具などをインターネットで探して用意することでコストを抑えつつ理想の住まいに近づけた事例も紹介された。

調査は2024年6月28日から7月5日にかけて、インターネットによるアンケート方式で実施。マンション編は316店、一戸建て編は468店から回答を得た。