東京都知事選に関する意識調査、石丸氏へは政治家以外の仕事を望む声が最多

紀尾井町戦略研究所が2024年7月11日に実施した全国の18歳以上の男女1,000人を対象としたWeb調査によると、7月7日に投開票された東京都知事選で3選を果たした小池百合子知事に対し、3期目の都政への期待として物価高対策が54.5%で最多となった。次いで景気や雇用が41.6%、医療や介護などの社会保障が32.5%と続いた。

都知事選で得票数2位となった石丸伸二氏について次は何をしてほしいかを聞くと、政治家以外の仕事が24.5%でトップとなり、国政選挙への立候補は17.8%だった。石丸氏に投票した人に限ると、国政選挙への立候補が最も多く3割を占めた。石丸氏は無所属で立候補したが、政党に所属するとしたらどこが適しているかについては、無所属のままでいいが43.2%で首位となり、2位の日本維新の会の8.7%を大きく引き離した。

3位だった蓮舫氏に次は何をしてほしいかを聞くと、政治家以外の仕事が40.2%で最も多く、国政への復帰は22.7%だった。蓮舫氏に投票した人に限ると、国政への復帰が最多で6割に上った。

都知事選の投票基準としては、これまでの実績が36.2%で最多となり、公約や政策の26.4%、新しいことをしてくれそうの20.3%が続いた。候補者の情報源はテレビのニュースやワイドショーが37.5%でトップ、インターネットのニュースが36.4%、選挙公報が22.0%の順だった。

既存の国政政党への不満としては、不祥事が起きても内部から改革できないが58.5%、生活がよくなる実感がないが56.9%、日本を変えていく力を感じないが54.2%が上位に挙がった。9月に予定される自民党総裁選で選ばれる次期首相に求めるイメージは、信頼や安心感があるが43.7%で最多となり、リーダーシップがあるの42.5%、国益を最優先で考えるの40.8%と続いた。