WWFジャパンとニッスイ、インドですり身原料魚の漁業改善プロジェクト開始へ
公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)と株式会社ニッスイは、持続可能な水産資源の利用と海洋環境保全の実現を目指すコーポレート・パートナーシップ契約を締結しました。2026年7月から2031年6月までの5年間にわたり、WWFインドや現地関係者と連携して漁業改善プロジェクトを実施します。両者は、インド西海岸におけるすり身原料魚の持続可能な利用に向けた取り組みを進める方針です。
かまぼこやちくわ、魚肉ソーセージなどの原料となるすり身は、日本の食文化を支える水産加工品であり、欧米など海外でも需要が高まっています。近年、原料となるイトヨリダイやタチウオなどの供給国としてインドの重要性が増しています。
一方で、インド西海岸のアラビア海における漁業では、資源状態に関するデータ不足や幼魚の漁獲、混獲など、海洋生態系や生物多様性への影響が懸念されています。

両者はWWFインドや関係団体と連絡・調整を重ね、インド西海岸で計画されていた漁業改善プロジェクトに参画します。対象魚種をイトヨリダイ、タチウオ、エソ、ヒメジに拡大し、グジャラート州、マハラシュトラ州、ゴア州、カルナータカ州、ケララ州の沿岸域で取り組みを実施する予定です。
プロジェクトでは、MSC漁業認証規格に基づき、対象魚種の資源評価や漁業管理、混獲の削減、生息環境への影響把握と低減、管理体制の強化、トレーサビリティの改善などに段階的に取り組みます。これにより、現地の海洋生態系や沿岸漁業を守るとともに、日本を含むサプライチェーンの持続可能性向上を目指します。
関係者のコメント
WWFジャパン事務局長の東梅貞義氏は、今回の協働について、インドから日本におけるサプライチェーン全体で漁業改善を後押しする重要な一歩であるとし、現地の関係者と連携して海洋生態系保全と資源の持続可能な利用の実現を目指すとしています。
株式会社ニッスイ取締役専務執行役員COOの浅井正秀氏は、グループのマテリアリティである「海洋の生物多様性の主流化」に向けた取り組みを強固にするものと位置付け、食品事業を支える重要原料であるすり身の調達を持続可能にすることが事業基盤を守る上でも重要であると述べています。
組織および企業概要
- 公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)
東京都港区、会長:末吉竹二郎 1961年設立。100カ国以上で生物多様性の回復や地球温暖化防止などの活動を展開する環境保全団体。 URL: https://www.wwf.or.jp
- 株式会社ニッスイ
東京都港区、代表取締役 社長執行役員 CEO:田中輝 水産事業を原点に、食品、ファインケミカル、物流などを国内外で展開。 URL: https://www.nissui.co.jp/
本記事はWWFジャパンおよび株式会社ニッスイの発表をもとに作成しました。
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