都マッチングアプリ 認知度34% 期待と課題

東京都が独自開発した「マッチングアプリ」について、株式会社ネクストレベルが運営する『マッチングアプリ大学』が18歳から39歳までの未婚男女384人を対象にアンケート調査を実施した。

今年の夏ごろに運用開始が予定されている東京都のマッチングアプリは、婚活の促進や少子化対策として期待されている。しかし、調査結果によると、都内在住の18歳から39歳までの未婚男女117人のうち、アプリについて「知っている」と回答したのは34.2%、「聞いたことはある」は24.8%にとどまり、認知度はまだ低い状況だ。

また、全国の18歳から39歳までの未婚男女384人に「東京都のマッチングアプリを利用してみたいか」と尋ねたところ、「ぜひ使いたい」と「どちらかと言えば使いたい」を合わせても41.9%にとどまり、過半数には届かなかった。

利用を躊躇する理由としては、年収・身長・学歴などを含む約15項目の登録項目の多さや、独身証明書・戸籍謄本の提出などの煩雑な手続きがハードルになっているようだ。特に、登録前の「面談」については必要性を疑問視する声もあった。

東京都のマッチングアプリが、婚活の促進や少子化対策に効果を発揮するためには、利用者の利便性を高め、登録のハードルを下げることが求められそうだ。同時に、アプリの存在や特徴を広く周知し、認知度を高めていくことも重要な課題となるだろう。