職場ハラスメント3人に1人が経験、アンケート調査で実態が明らかに

HiClub株式会社が提供するSNS「GRAVITY」にて、「職場のハラスメント問題」に関するアンケート調査を実施した。調査期間は2024年5月17日から20日までの4日間で、20歳から39歳までの男女369名から有効回答を得た。

調査結果によると、直近1年以内に1回以上のハラスメントを受けたと回答した人は全体の32.8%に上った。職場のハラスメントの内訳は、パワーハラスメントが40.3%と最も多く、次いでセクシュアルハラスメント、モラルハラスメントがそれぞれ15.5%、マタニティハラスメントが14.0%となっている。

パワーハラスメントの具体例としては、「ミスに対してみんなの前で上司に叱責された」「何時間も個室で個人指導をされた」などが挙げられた。セクシュアルハラスメントでは「距離が近い」「プライベートや結婚観についての質問」、モラルハラスメントでは「私がすること全てを否定し、他スタッフがいる中で罵倒」「親の顔が見てみたいなど育ちについて言われる」といった回答があった。

ハラスメントの加害者の性別については、パワーハラスメントとセクシュアルハラスメントは男性から、モラルハラスメントとマタニティハラスメントは女性から受けたという回答が多かった。

一方、ハラスメントの悩みを誰かに相談したかについては、「相談しなかった」が31.6%と最も多く、次いで「人事など職場の人」が26.2%だった。家族や友人への相談割合は10%を下回っており、ハラスメントの悩みは周囲に相談しづらい内容であることがうかがえる。

また、職場でハラスメントを受けた経験がある人のうち、職場へ報告・相談をしたのは38.3%にとどまり、61.7%は報告・相談をしていないことがわかった。さらに、報告・相談をした人の81.1%が、職場から適切な対応がなかったと回答している。

HiClub株式会社は、ハラスメントについて周囲に相談しづらい場合でも、匿名性の高い『GRAVITY』なら安心して相談やアドバイスができると述べている。